Nissho

2024.07.30

マンションのゴミ置き場でカラス対策はどうしたら良い? 有効な選択肢をご紹介

マンションのゴミ置き場の清潔さを維持し、無用なトラブルを回避するためにはカラスへの対策が重要です。実際に、いま現在カラスの被害に遭われて困っているという住民の方や、管理会社の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、有効なカラス対策としていくつかの方法をご紹介します。

マンションのゴミ捨て場についての記事は、以下の記事もご参照ください。

カラスの生息数は減少傾向にあるものの、ゴミ置き場の被害はなくなっていない

ネット越しにゴミを狙うカラス

マンションやアパートなどの集合住宅のゴミ置き場や、一戸建てのゴミ捨て場所であっても、トラブルの元として昔から切っても切り離せないのがカラス問題です。

カラスはエサを求めてゴミ捨て場に飛んできて、クチバシで袋を破り、中の生ゴミを食べたり巣に持ち帰ったりしてしまいます。

カラスの被害に遭ったゴミ置き場はゴミ収集車が来る前に荒らされ、あとには食い破られた袋からゴミが散乱しているような惨状が残って目も当てられません。

カラスはこのようなトラブルのほか、気が高ぶっているときなどに人間を襲うような習性も見られるため、大きな問題となっています。

近年国内で増えすぎたカラスへの対策を講じるため、地域によっては行政で捕獲などの取り組みが積極的におこなわれており、例えば東京都では継続的な活動の報告として「2023年には、およそ20年前と比較して生息数が77%減少」といった成果を公表しています。

しかしながら、各都道府県のゴミ置き場被害に関連する調査結果をみるかぎり、現代においてもカラス被害は依然続いていることが見てとれます。

参考:東京都 環境局「生息数等の推移(取組状況)」https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/crow/jyokyo

カラスの生態からみるゴミ置き場被害

電線に群がるたくさんのカラス

カラスによるゴミ置き場への被害を最小限にするためにも、まずはカラスという生物がどのような生態で、どのような習性をもっているのかを簡単に把握しておきましょう。

以下に、主にゴミ置き場の被害に関係する点をまとめます。

夜間~日の出前に活動が活発になる

夜明け前、まだ日が昇りきっていない頃からカラスのカァカァという声が聞こえ、出勤時にはゴミ置き場が荒らされている惨状を目にした……という経験があるマンション住民の方も多いのではないでしょうか。

カラスは、人々がまだ寝静まっている時間帯から活発に活動しはじめます。

そのため、ゴミ収集日の前夜から出されている生ゴミがあると、カラスにとって絶好のターゲットとなってしまうのです。

また春から初夏にかけては繁殖行動の時期となるため、生ゴミに限らず、巣作りの材料として人間の捨てたものから様々なものを集めます。この時期には、巣や卵を守るという目的からカラスが人間に対してより狂暴になりやすい、ともいわれています。

視力が人間よりも優れている

人間とくらべて、カラスの視力はおよそ5倍ほどもあるといわれています。そのため、夜間や夜明け前などまだ暗い時間帯でも、カラスは遠方からゴミ置き場にあるゴミを察知できるのです。

また赤や青といった原色にかぎらず、細かな色の違いを判別する感覚も人間より優れているといわれており、例えば半透明のゴミ袋に入った雑多な内容物のなかからでも残飯などのエサを認識し、襲撃します。

記憶力がとても高い

「鳥頭(とりあたま)」や「鳥の三足(とりのみあし)」というような、すぐ忘れることを表す慣用表現があることから鳥類の記憶力をあなどっている方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、実はカラスは記憶力が飛びぬけて高い生物だといわれています。自分の活動地域のなかで、様々なマンション・一軒家や店舗などのゴミ置き場をしっかりと記憶している可能性が論じられており、実際に決まった場所を巡回するような様子も多くみられています。

そのため、一度でもゴミ置き場がカラスの被害にあってしまったら、その一回で済むことなく二度・三度と繰り返し被害にあってしまう可能性も考えられます。

被害に遭ったからといって、カラスを捕まえたり処分したりすることはNG!

日常的にマンションのゴミ置き場を荒らされてしまったり、また住民が襲いかかられてしまったりといった深刻な被害が出た際に、場合によっては「カラスを捕まえて、殺処分すべきか」といった思い切った対応を検討されるオーナー様や管理者様がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。

しかしそのような行為を勝手におこなうことは法律で禁止されています。

具体的には、日本において生息する野生の鳥類や哺乳類を保護する「鳥獣保護管理法」が該当し、例え被害に遭ったなどの理由があっても、自治体への申請なしに勝手にカラスを捕獲したり、殺処分したりすると懲役や罰金が科される可能性があります。

尚、カラスによる被害が深刻で、例えば見つけた巣のみを撤去するという行為の場合には、その巣がある場所によって管轄や対応者が異なります。

詳しくは、地域を管轄する行政に相談してみましょう。

ご参考までに以下では、東京都における案内ページを掲載しておきます。

参考:東京都 環境局「カラスに関するQ&A」https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/crow/crow_measure

マンションのゴミ置き場で導入できるカラス対策

ステンレスのゴミステーション

集合住宅のゴミ置き場でカラス対策をおこなう場合には様々な方法がありますが、以下に代表的な方法をご紹介します。

収集日の朝にゴミ出しすることをマンション全体で徹底する

一部の住民などでも、もし収集日の前夜からゴミ出ししている状況がある場合には、夜間から明け方にかけて活動するカラスの絶好の的となってしまいます。

そのため、マンション全体で「当日の朝にゴミ出しする」ことを徹底できれば、それだけでもカラス被害を最小限に抑えることに役立ちます。

食べ物が外から直接見えないような捨て方をする

カラスは持ち前の視力で、遠くから袋の中の食べ物を見つけだして飛んできます。そのため、例えば生ゴミは紙袋や新聞紙でくるんだうえでゴミ袋に入れて捨てるといったように、外側から食べ物が見えない状態でゴミ出しができれば、無料でできるカラス対策として一定の効果が見込める可能性があります。

ただしこの方法はマンション住民全員にとっては日常的な手間が増えてしまうことになるため、あくまで可能な方には協力をお願いする、という程度が限界かもしれません。

実際に発生しているカラス被害の程度の大きさによっては、候補に入る対策のひとつとして覚えておくとよいでしょう。

カラス避けネットを常設する

カラス避けネットは、ゴミ置き場に集積したゴミ全体に覆いかぶせたり、ゴミ置き場の壁から壁へ張るようにして使うことのできる、網目が細かくて強度の高いネットです。

例え生ゴミを見つけてカラスが飛んできても、カラスが侵入したりクチバシを突っ込んだりすることができなくなるため、対策として有効です。

ただしカラス避けネットを運用する際には、住民それぞれがゴミ出しをする際に一度ネットを開けてゴミを置いたうえで、きちんとネットを元通りにしておくことを徹底してもらう必要があります。雨の日など、手が濡れたり汚れたりするのが嫌だ、というような理由で協力してくれない人もいるかもしれません。

ゴミステーションを設置する

ゴミを入れる口が開閉式となっている、金属製のケージ型ゴミ置き場のことを、一般的にゴミステーションといいます。

ゴミステーションであれば、強固なケージの中でゴミが守られるため、カラス対策として最も有効といえます。

また、ゴミステーションの開閉式の扉は片手でハンドルを持って楽に開け閉めできるタイプが一般的なため、前述のカラス避けネットに比べて住民の負担が少なく、ゴミを置いたら必ず閉めておく、という運用も徹底しやすいでしょう。

更に、ケージに南京錠や鍵でロックをかけてマンション管理人が管理し、夜間はそもそも開けられないようにするといった運用も可能なため、前夜からのゴミ捨てを防止したり、外部からの不法投棄を防止できたりといったメリットもあります。

その他のカラス避け製品を活用する

カラス避けグッズとしては、例えばカラスが嫌がる唐辛子成分を含んだスプレーや、超音波を発することでカラスが近づけないようにする電子機器など、様々なものが市販されています。

効果のほどや安全性などを慎重に下調べしておく必要がありますが、被害の程度がそれほど大きくなっていない場合には、こういったグッズから試してみるのもよいでしょう。

Nisshoの「ゴミステーションN」はマンション ゴミ置き場のカラス対策にもぴったり

良いアイデアのイメージ

現状のゴミ置き場でカラス対策をどうおこなってよいのか分からない、できる範囲での対策をしているが被害がおさまらず困っている、というようなマンションのオーナー様、管理会社様は、ぜひNisshoへご相談ください。

Nisshoの「ゴミステーションN」は、汚れにくく丈夫なアルミ製の枠で、カラスの襲撃からゴミをしっかりと守れるゴミ置き場囲い製品です。視界を遮らない高視認性、いやな匂いがこもりにくいパンチングや井桁格子といった、マンション住民が快適に利用するための性能を備えるほか、設置敷地のサイズに合わせた無駄のないぴったりとした囲い、上方向への容量拡大といったように、あまりスペースに余裕がない場合でも導入検討いただける製品となっています。

ゴミ置き場の課題解決には、ぜひ当社製品「ゴミステーションN」の活用をご検討ください。

▼Nissho「ゴミステーションN」の商品詳細や解決できる課題については、ぜひこちらの資料もご覧ください。

マンション ゴミ置き場のカラス対策は被害が大きくなるまえに検討を

マンションのゴミ置き場で発生するカラス被害については、一度起きてしまうと引き続き長期的にカラスを寄せ集めてしまう可能性もあり、また衛生面や対応モラルなどの問題で、近隣を含めた大きな問題に発展してしまうリスクもあります。

現状で少しでもカラス被害の懸念を持たれているマンションオーナー様や管理会社様は、ぜひゴミステーションの導入をご検討ください。

ゴミステーションでのカラス対策であれば、カラスからゴミを守るほか、ゴミ置き場の容量アップや清潔さの向上、防犯など様々なメリットも得られます。

facebook

twitter

line