Nissho

2024.07.23

マンションのゴミ置き場が汚いと様々なトラブルを招く! キレイな置き場を維持するためのルール作りや対策が大切

マンション住民が日常的に利用する共有設備のひとつであるゴミ置き場は、常に綺麗にしておき、気持ちよく使える場所にしておきたいものです。ゴミ置き場が汚いと、管理会社へのクレームを招いてしまったり、マンション全体で利用モラルが低下してしまったりと様々な問題につながってしまいかねません。

本記事では、汚いゴミ置き場とはどういう状況であるか、そしてどのような対策ができるかを解説しています。

マンションのゴミ捨て場についての記事は、以下の記事もご参照ください。

汚いゴミ置き場とはどのような状態を指す?

散乱したゴミの残留物

ゴミ置き場の汚さが問題、と聞くと「ゴミを捨てる場所なのだから、ある程度汚れるのは当たり前なのでは?」と考える方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

もちろん、ゴミを置く場所ですからマンションの他の共用部分とは異なり、もともと日常的に汚れやすい場所ではあります。

しかし、一般的な程度を超えた汚いゴミ置き場になってしまうと、様々な問題を引き起こしてしまいます。ここでは、汚いゴミ置き場の具体例をご紹介します。

ゴミ回収前に、いつもゴミ袋が溢れだしている

住民が朝までにゴミ出しをおこなって、ゴミ収集車がやってくるまえの状態のときに、捨てられたゴミが多すぎてゴミ置き場にぎゅうぎゅうに詰まってしまっているような状態です。

この状態では、収集前の時間帯にゴミ置き場の前を通るマンション入居者や近隣住民が「いつも汚いなあ」と嫌な気分になってしまうことでしょう。

また、当日の朝、なるべく回収時刻の直前に出そうと心がけている住民にとっては、ゴミを置きたくてもゴミを置く場所が無いということが多い状況で、手で他のゴミを押しのけながら捨てないとならない、などの問題も発生します。さらに、狭すぎて縦方向にゴミを積み上げていくような状況になっている置き場の場合は、ゴミが自分に向かって転がり落ちてきてしまうような事態もあるかもしれません。

このような状況では、ぎゅうぎゅうになっているゴミ袋どうしが擦れ合い、袋が破れてしまって中のゴミが出てきてしまうという問題も起こります。

分別がされずゴミが雑多に放り込まれている

ゴミ置き場では、例えばビン類はこの場所、カン類はここ、電池類はここといったように、回収作業員の方が分かりやすいようにひとつの置き場内でも置き場所を分けておくことが基本となります。

しかし、そもそもマンションでこのような置き分けのルールが決められていなかったり、ルールはあるのに守らない入居者がいたりすると、分別されず様々な種類のゴミ袋が無造作に放り込まれているような状況となってしまいます。

ゴミ回収後の残留物が散乱している

回収作業員の方がゴミを回収したあと、袋から出てしまった一部のゴミや汚水、破れたダンボールの破片などの残留物が散乱してしまっている状態です。

ゴミ置き場というものは、ごくわずかな残留物が残ってしまう程度の状況であれば一般的にも起こりうることのため、ゴミ回収後にマンション管理人が軽く清掃する、というフローになっていれば大きな問題にはならないでしょう。しかし清掃されないまま日々残留物が滞積していったり、一日のゴミ出しだけで簡単に清掃しきれないほどの散乱物が残ってしまうような状況の場合は、対策を講じておく必要があります。

カビが生えている

ゴミ置き場の床部分や壁などにカビが発生してしまっている状態です。特に密閉式のゴミ置き場などで汚水や生ゴミの残留物が僅かでも残っているとカビが発生してしまい、梅雨どきや夏場であればあっという間に広範囲へ増殖してしまうでしょう。

見た目上で不快なだけでなく、ゴミ置き場を行き来する住民の健康被害にも及んでしまう可能性があります。

金属部分が腐食してしまっている

ケージ型や囲い型のゴミ置き場などで、金属部分が腐食してしまっている状況です。金属の腐食は、特に長い年月を経た金属では起こっていても仕方ない部分がありますが、腐食によるサビがびっしり、というほどの状況であればやはり「汚いゴミ置き場」という印象になってしまいます。

特に、ゴミ置き場へゴミを入れる際に住民が触れることになるケージのハンドル部分や扉の取っ手部分などの腐食がひどいと、大きな不快感をもたらし、開けたあときちんと閉めない住民も出てくるなど悪影響が考えられます。

常に嫌な匂いが漂っている

ゴミ置き場の汚れと、ほぼセットになってついてくる問題がこの匂いの問題です。

生ゴミが山積みになっている状況では元より、たとえゴミ回収後で何も残っていない状況であっても、壁部分や床部分にこびりついた汚れや堆積した小さなゴミのかすなどが原因となり、悪臭が発生してしまいます。

ゴミ置き場からの悪臭は、ひどい場合マンションの共用部分や居住部分、付近の往来などにまで届いてしまい大きな問題となります。

カラスや野良猫、虫などが集まってしまう

ここまでご紹介したようなゴミ置き場のゴミ残り、匂いなどが原因で、エサを求めたカラスや野良猫、アリやゴキブリなどを呼び寄せてしまっている状況です。

こうなってしまうと、日常的にゴミを荒らされたり、動物の糞尿などでさらに不衛生になったりと、環境の悪化に歯止めが効かなくなってしまいます。住民も、ゴミ置き場を目にすること自体が嫌になってしまうでしょう。

ゴミ置き場がキレイならマンション管理上のメリットも大!

清潔なゴミステーション

前述したようなゴミ置き場の汚さの問題について、対策をご紹介するまえにまずは「キレイなゴミ置き場ならどのようなメリットがあるか」を解説します。

マンション住民に気持ちよく使ってもらえる

何よりも重要な点として、毎日ゴミ置き場を利用するマンションの住民全員に、気持ちよく使ってもらえるという点があります。

きちんと管理の行き届いた綺麗なゴミ置き場を維持できれば住民の満足度も高まり、例えばその綺麗さを維持するための分別ルールやゴミ出し時間規定なども、自主的に守ってもらえるようになるでしょう。

無用なトラブルを避けられる

ゴミ置き場が汚くなっている状態が続くと、住民から不満が出る、カラスや虫が集まってしまう、匂いが出てしまうなど様々なトラブルが発生します。

また、ゴミ出し時間や分別ルールが破られていることに起因するゴミ置き場の汚さの場合には、ルールを守っている住民と、そうではない住民との間で諍いが生まれてしまったり、「よそが守っていないならうちも」と守らない人がさらに増えてしまったり、といったリスクもあります。

しっかり管理をおこないゴミ置き場の清潔さを維持できれば、このような様々なトラブルを回避できます。

管理負担が減る

ゴミ置き場が綺麗な状態を維持できれば、当然のことながら毎日の置き場のチェックやゴミの整理、回収後の清掃といった作業の負担が小さくなります。

また、ゴミ置き場が汚いと前述のように様々なトラブルが起こりやすくなり、それに応じて住民からの管理会社に対するクレームや要望も増えることとなります。そういった事態を未然に回避できれば、管理負担を総合的に軽減でき、管理会社や管理人は空いたリソースをほかの業務に集中できるでしょう。

マンションの資産価値を維持できる

ゴミ置き場も、マンションの資産価値に関わる立派な共用部分の一部です。マンションのゴミ置き場が汚く様々なトラブルが発生している状況では、マンション住民からだけなく、近隣住民からも含めて「汚いマンション」という印象を持たれてしまう可能性があります。

また、新規入居希望者が検討時に現地を訪問する際にもゴミ置き場がひどい状況であれば、住民や管理者のモラルに疑念を持たれてしまい、ここはやめておこう、という気持ちになられてしまうかもしれません。

マンションの資産価値、そしてオーナーや管理会社の信頼性を維持するためにも、綺麗なゴミ置き場にしておくことはとても大切です。

汚れをなるべく防止するためのゴミ出しルール周知

ゴミ分別用のボックス

それではここからは、マンションのゴミ置き場が汚くなることを避けるための対策をご紹介します。

ゴミ置き場にゴミが溢れかえってしまったり、いつまでも回収されないゴミが残ってしまう状況になってしまったりする大きな要因には、住民がゴミを出す曜日を守らなかったり、分別を正しくおこなわなかったりという点があります。

そこで、ゴミ置き場の清潔さを維持するためにまずは住民に協力をお願いできること、という観点でルールづくりや周知のポイントを解説します。

曜日ごとの出せるゴミ種別や分別ルールを分かりやすいかたちで周知する

細かなルールを把握するのが苦手な人、日々の都合によりついつい「出せるときに出す」を選択してしまう人、入居したばかりで移転前のゴミ出しルールと混同してしまっている人など、マンション住民がゴミ出しのルールを守れない原因は様々です。

しかし、一部でも守れない人がいるとマンション全体のモラル低下にもつながってしまうため、まずは分かりやすいかたちでゴミ出しのルールを周知することが大切です。

入居時にルールを伝えてそれっきり、という状況では次第に守らない人も増えていく可能性があるため、例えばマンションのエントランスやエレベーターホールなど普段から目につきやすい場所に分かりやすいゴミ出しルール表を掲示する、回覧板や共有サイトなどでも定期的にポイントを再周知する、などの方法で、全戸の住民にゴミ出しのルールをしっかり理解してもらいましょう。

改善されない住民がいる場合には、個別に注意喚起する

ゴミ出しのルールを徹底周知したうえで、それでもゴミ置き場の汚さに通ずるようなルール破りをしている住民がいる場合には、個別に対応します。

例えば常駐の管理人と当該住民の関係性が良好な場合には、管理人から口頭でお願いするかたちでもよいかもしれません。しかしそういう関係性を構築できていなかったり、またルール破りの程度がひどい場合には、管理会社から正式に書面でお願いするかたちがよいでしょう。

いずれの場合でも、単に大まかなルールをあらためて伝えるのではなく、実際に起きている問題に絞って、ゴミの出し方の見直しを依頼するほうが効果的です。

袋の縛り方が甘いときがあって内容物がこぼれている、ゴミに水分が多く含まれていて汚水が漏れている、ペットボトルのラベルが剝がされていないので回収されず残っている、など、状況に合わせた具体的な改善の依頼をしましょう。

マンションオーナーや管理会社がおこなえる対策

集合住宅の大きなゴミステーション

ゴミ出しルール厳守を住民にお願いしたうえで、マンションオーナーや管理会社のほうでもできる対策を講じ、ゴミ置き場が汚くなることを防止します。

分別をしやすいゴミ置き場構成にする

ゴミの分別を正しくおこなおうとしてくれている住民がそれぞれのゴミを出しやすいように、そして意識していない住民も分別を目で見て理解できるように、ゴミ置き場の環境を整備しておきます。

例えば燃えないゴミの日には、カセット式ボンベやスプレー缶を出す場所、電池類を出す場所、包丁やカミソリなどの刃物を出す場所、それ以外の燃えないゴミを出す場所、といったように、地域の分別ルールに合わせた細かい置き場所を分けて指定しておきます。

資源ゴミの日であれば、段ボールの束を立てかける場所、布類が入った袋を置く場所、といったようにします。こうしておくことによって、もし一部の分別のなかで正しい出し方(例えば刃物は新聞紙などでくるんだうえで袋に入れるなど)がされていない場合に、見つけやすくもなるでしょう。

場所の指定については、広大なスペースのあるゴミ置き場であれば常にそれらを分けるケースやラックをすべて常設しておくことも可能ですが、そうでない場合には、曜日ごとに簡単に置き換えできる看板などを用意しておくとよいでしょう。

時間外はゴミ置き場を施錠する

ゴミ出しの前日の夜や、場合によっては夕方などかなり早めの段階でゴミを出されてしまうことも、ゴミ置き場が汚れたり匂ったりする大きな原因となります。

ゴミ置き場がオープンなスペースとなっている場合には難しいですが、ケージ型のゴミステーションや扉の付いた密閉した空間となっている場合には、マンションで定められたゴミ出し時間以外は施錠しておき、物理的にゴミを出せないようにしておくことが大変有効です。

ゴミ置き場内や近辺に水栓を設置する

様々な対策をおこなったうえでも、ゴミ置き場は性質上やはり多少の汚れが蓄積していってしまうものです。

汚れが小さい段階で管理人が日常的に清掃をおこなえるように、ゴミ置き場内もしくはホースで届く範囲の近辺に、水栓を設置しておきましょう。

Nisshoの「ゴミステーションN」でゴミの溢れ出し防止・清潔さ維持が簡単に!

作業服を着た笑顔の女性

既存のゴミ置き場を、汚れやトラブルが発生しづらい設備へ改善したいというマンションオーナー様や管理会社様は、ぜひNisshoの「ゴミステーションN」をご検討ください。

Nisshoの「ゴミステーションN」は、サビやガタつきが発生しにくく、清潔さを維持しやすいアルミ製のゴミ置き場囲い製品です。

既存の形状に合わせた柔軟な構成で自由設計できるため、ゴミ溢れや分別ゴミの混在を防止するための容量追加も容易です。ゴミから生じる匂いがこもりにくい井桁格子やパンチングの壁・扉にもでき、また清掃時には丸洗いも可能です。

引き戸や開き戸部分は、既存のエントランスキーで施錠をおこなえるようにするオプションにも対応しております。

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適切な対策をおこなって、「汚いゴミ置き場」を回避!

マンションのゴミ置き場を清潔に保つためには、住民に正しいゴミの出し方を理解してもらいつつ、管理者側でも日頃の清掃や環境の整備といった対応を怠らないことが大切です。

例えばゴミが乱雑になったり溢れることを避けるためのゴミ収容量アップ、時間外のゴミ出しを防止するための施錠など、ゴミステーションの導入で解決できる課題も多くあります。

マンションのオーナー様や管理会社様は、ゴミ置き場設備の更新や追加も含めてぜひご検討ください。

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