2022.06.04
アミドクターが語る、網戸の要「ネット」のお話(前編)
【ヨミガエル】しりとりで「あ」が来た時は必ず「網戸!」と叫んでしまう、アミドクター赤間さん! きょうはなにをお話ししてくれますか?
【アミドクター赤間】今日は次回と合わせて、2回にわたって網戸の中でもっとも大事な部分、「ネット」についてのお話を熱く語らせていただきたいと思います!
まずはネットの網目について。網目とはネット部分の穴の大きさです。網目にはさまざまな種類があり、通常みなさんのご自宅にある網戸は18メッシュか20メッシュというタイプです。
「メッシュ」という単位は、1インチ(2.54センチ)四方の中にある、縦糸・横糸の本数のこと。数が大きくなるほど網目が細かくなるので、18メッシュから、20メッシュ、24メッシュと網目が細かくなります。
ちなみに、一般的な18や20メッシュですと、すごく小さな虫は網目をかいくぐって室内に入ってきてしまうことがあります。虫の侵入にお悩みの方は、24メッシュ以上のものに替えると良いかもしれません。
【ヨミガエル】一番網目が細かいメッシュはどれくらいなんですか?
【アミドクター赤間】私が見てきた中で最も細かい網目は「80メッシュ」の網戸です。
これは花粉症の奥様を気遣って弊社社長が特別にあつらえたものだったんですが、網目が細かすぎてネットというよりはほぼ布。風が全然入らなくて使い物になりませんでした(苦笑)。
【ヨミガエル】80!そんなネットを作れる技術があるのもすごいですが、使い物にならないのは残念でしたね・・・。ネットの素材にも種類があるんですか?
【アミドクター赤間】良い質問です!一般的に網戸のネットの素材は4種類あります。
日本でもっとも一般的なのが「ポリプロピレン」。言いにくいので、アミドマン界隈では「PP」と呼びます。
ポリプロピレンの特徴は、価格が安いこと。なるべく価格を抑えたい方にオススメですが、耐久性に劣るというのがデメリットです。
そして、ポリプロピレンより強度があるのが「ポリエステル」。例えばネコが引っ掻いても簡単には破れません。
また、しなやかな素材なので収納式のロールタイプの網戸などに使用されます。
そして次は「グラスファイバー」。グラスファイバーはガラスを繊維状にして、塩化ビニールをコーティングしているため、熱に強くタバコの火でも穴が開きにくいです。
火を使う場所、例えばキッチンの窓などに付ける網戸にはこちらの種類がオススメです。
また、劣化の原因となる紫外線にも強いので日差しが強い場所にも適していて、海外では一般的に使用されているネットです。
そのほかにも「ステンレス」のネットなどがありますね。
【ヨミガエル】同じ網戸に見えても、いっぱい種類があるんですね。うちにはどのネットがいいかな〜?
【アミドクター赤間】この続きはまた次回!ということで。 次回も一緒に網戸について学びましょう!