2022.07.18
外壁リフォームは重ね張りと張替えで違いがある?メリット・デメリットも
こんにちは! リフォームオタクのミチガエルです!
定期的なメンテナンスを行なっていても、外壁は寿命を迎え、さまざまな劣化症状が発生します。そうなると検討しなくてはいけないのが外壁リフォーム。
外壁リフォームには「重ね張り」と「張替え」があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
今回は外壁リフォームの重ね張りと張替えについて。
それぞれの違いやメリット・デメリットなどを、詳しくご紹介します!
外壁のリフォーム、重ね張り・張替え工事によってどんな違いがあるの?
外壁のリフォームには、板状の外壁材(サイディング)を使用するため、重ね張り(カバー工法)と張替えという方法が選択できます。
重ね張りとは既存壁の上に、重ねて新しいサイディングを張っていく方法。
張替えは、既存壁を撤去してサイディングを施工する方法です。
まずは、それぞれの費用相場や工期について見ていきましょう。
<重ね張り>
費用相場:約130〜220万円(外壁の面積100〜200㎡を施工する場合)
工期:10〜20日
<張替え>
費用相場:約150〜300万円(外壁の面積100〜200㎡を施工する場合)
工期:10〜25日
張替えの場合は古い壁の撤去費用が発生するため、重ね張りよりも費用が高く、工期が長くなります。
外壁の重ね張りのメリット・デメリット
重ね張り(カバー工法)のメリット・デメリットから見ていきましょう。
重ね張りのメリット
廃材処理費がほとんどかからない
古い壁を撤去しないため、撤去費用がほぼ発生しません。
工事期間が短い
既存壁を撤去する解体や撤去、処分にかかる時間が短縮され、工期が短くなります。
遮音性と断熱性が向上する
外壁が二重になるため、遮音性が高くなります。また、古い壁と新しい壁の間に空気の層が生まれることで断熱性も向上し、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせます。
重ね張りのデメリット
壁の内側に結露が発生する場合がある
重ね張りによる気温差や湿気により、壁の内部に結露が発生することがあります。ただし知識と経験のある業者であれば、結露を防ぐ施工が可能です。
外壁が重くなる
外壁材が軽いと、地震時に建物にかかる力が小さいため、耐震性が上がります。しかし、重ね張りは外壁材の重量が増えるため、状況によっては耐震性に影響をもたらします。
施工できるサイディングの種類が少ない
重ね張り工法が可能な外壁材は限られており、そのほとんどが金属サイディングです。
外壁の張替え工法のメリット・デメリット
張替え工法のメリットデメリットは、以下のとおりです。
張替えのメリット
外壁の内部のメンテナンスができる
古い外壁材をすべて取り外す際に、外壁の要となる防水シートや下地などの内部の不具合や劣化部分のメンテナンスができます。
外壁材によっては耐震性が向上する
今までより軽量な外壁材を使用することで、建物の重量が減り、耐震性が向上します。
張替えのデメリット
費用が高くなる
古い壁の撤去費用が発生するため、重ね張りに比べて工事費用が高くなります。
工期が長くなる
古い壁の撤去と内部メンテナンスを行うため、重ね張りに比べて工期が長くなります。
張替えできない場合がある
既存壁がモルタルやコンクリートの場合、外壁を解体するとその下にある金網なども一緒に解体されてしまうため、張替えができません。
外壁のリフォームをするならいつがいい?サイディングの種類もご紹介
サイディング材にはさまざまな種類があります。
今回は、とくに人気の高い「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「樹脂系サイディング」の特徴と、リフォームのタイミングをご紹介。
また、リフォームを行うべき外壁の兆候についてもお伝えします。
サイディング材の3つの種類の特徴
窯業系サイディング
主にセメント質と繊維質を原料にしたサイディング材で、国内で最もシェア率が高い外壁材です。サイディング材のなかでも低価格で、レンガやタイル、木目などデザインの種類が多いことも魅力です。
金属系サイディング
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金といった金属のサイディング材です。
サビに強く耐久性が高いうえ、軽量なため耐震性が高いという長所があります。
窯業系も金属系も、新築から10年おきに外壁塗装を行うなど、定期的なリフォームやメンテナンスを行なった場合の耐用年数は30年です。30年以降は、外壁材に応じて張替えか重ね張りをする必要があります。
樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂製のサイディング材で、アメリカやカナダでは50年以上の歴史と金属系サイディングの約6倍のシェア誇るなど、メジャーな外壁材です。撥水性があり、錆や腐食、ひび割れがほとんどなく、優れた耐久性を有します。また、軽量なので施工が簡単、塗装の剥げもないため塗り替えも不要でメンテナンス性でもメリットがあります。
サイディング材の種類によっては耐用年数が異なりますが、年数にかかわらず次のような劣化のサインがあった場合は、外壁リフォームのタイミングです。
外壁リフォームを行うべき状態とは
チョーキング
外壁に触ると白い粉が手につく現象です。塗装の防水性など機能が失われている状態のため、リフォームを怠ると外壁の内部まで浸水が進み、家本体が痛む可能性があります。
クラック
クラックとはひび割れのことです。クラックが幅1mm以上の場合は雨漏りなどが発生するため、早急に補修が必要です。
塗膜の膨れ・剥がれ
外壁の表面が膨らんでいたり剥がれたりしている場合は、内部に水が侵入している可能性があるため、修繕が必要です。
コーキングの劣化
ジョイント部分などのコーキングに亀裂などが発生している現象です。内部に水が侵入する恐れがあります。
外壁の重ね張りと張替え、メリット・デメリットを知って検討を
外壁リフォームには「重ね張り」と「張替え」があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
重ね張りは、既存壁を撤去せず、重ねて新しいサイディングを張っていく方法です。
【メリット】
・廃材処理費がほとんどかからない
・工事期間が抑えられる
・遮音性と断熱性が向上する
【デメリット】
・壁の内側に結露が発生する場合がある
・外壁が重くなるので、耐震性に影響がある
・施工できるサイディングの種類が少ない
一方、張替えは、既存壁を撤去してサイディングを施工する方法です。
【メリット】
・外壁の内部のメンテナンスができる
・外壁材によっては耐震性が向上する
【デメリット】
・費用が高くなる
・工期が長くなる
・張替えできない場合がある
主なサイディング材「窯業系サイディング」「金属系サイディング」はそれぞれ耐用年数や張替え・重ね張りの目安はありますが、劣化のサインがあった場合は外壁リフォームのタイミングです。
劣化状況に応じて施工実績の豊富な専門業者へ相談しましょう。
外壁リフォームなど、マイホームに関わることはアルミ建材の総合メーカーNisshoにお気軽にご相談ください!